双極性naoの「てにをは」

双極性障害のnaoが伝える、ことばの力と闘病の記録。

スポンサーリンク

上に伸びられないときにこそ、人は成長するのかもしれない。

みずたまなおです。

こんにちは。

 

今回は、種と根についてのお話です。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

【目 次】

 

思い通りにならずイライラしていませんか? 

f:id:nao_mizutama:20171207105741j:plain

何をするにしても、自分の思い通りにならないときは、誰でもイライラしてしまうものです。

仕事中や勉強中だけでなく、ときに私生活のなかでも苛立ちを感じてしまうこともあります。

「思い通りにならない!」といって、何でもかんでもイライラしてしまっては「自己中心的な人」と見られても仕方がありませんが、このような状況下に置かれてみれば、多かれ少なかれ苛立ちを感じてしまうことは、人として当然の感情なのかもしれません。

 

一概に「思い通りにならないこと」と言っても、その種類はさまざまです。

ほんの些細な間違いや失敗というものから、その後の人生を大きく左右するような大きなものまで、実に多様です。

学生を例に考えると、些細なものはテストや実験で思うような成果が上げられない場合、大きなものは就職活動でなかなか内定が得られないというような場合です。

 

そうした状況が続くと、ついイライラしてしまいがちですが、イライラすればするほど周りが見えなくなってしまい悪循環に陥ってしまいかねません。

しかしながら、うまくいかないことは、一見よくないことのように思ってしまうかもしれませんが、そればかりではないのかもしれません。

 

<関連記事>

イライラしたときの対処法をご紹介しています。 

www.nao-mizutama.com

 

仕事と言葉

f:id:nao_mizutama:20171207104447j:plain

私は現在、体調不良で休職しています。

「働きたい」と思ってはいても、まだまだ体調にムラがあり、体力が一日持たない日が続いています。

まもなく休職期間が終了してしまいますが、ドクターストップが出ていて、もしかすると期間内の復帰は難しいかもしれません。

 

<関連記事>

「働きたくても働けない」ということが、こんなにつらいとは…。 

www.nao-mizutama.com

 

そうすると、必然的に「退職」という選択をするようになってしまいます。

退職後、すぐにすぐ再就職できるかどうかもわからない状況ですが、いずれは何らかの形で就職活動をするようになります。

 

思えば、現在の会社に就職するまでにも思うようにならないことは多くありました。

そもそも自分がやりたい仕事がわからない、自分にできそうな仕事の求人がない、履歴書や職務経歴書が書けない、応募しても面接当日に体調が悪くなって会場に行けない、そして何より精神疾患を告げたことで採用してしてもらえない。

就職活動をする上で、私の個人的な事情や会社の思惑まで、実に多くの障壁があり、そのたびにやりきれない感情を無理やり消化しようとしていました。

 

しかし、無理やり消化するのには無理がありました。

苛立ちが募り、周りが見えなくなってどんどん自分を追い込んでしまったのです。

 

一度負のスパイラルに陥ってしまうと、「負」の連鎖は止まらず、日を追うごとにそれが増幅していきました。

それでも、「経済的にも早く働き口を見つけなければ」というムチを自身に入れ続けました。

会社との面接以前に「自分自身との面接」をした、ということは、とても苦しい作業ではありましたが、同時にとてもよい経験となりました。

そして、多くの葛藤と障壁の末、現在の会社から内定を得たのです。

 

詩人・相田みつを

代表作『人間だもの』で知られる詩人・相田みつをさんの、ある詩に深く共感したものがあります。

それは、詩集『自分の花を』に収められている『雨の日には雨の中を 風の日には風の中を』という詩です。

 

既にご存知の方もいるかもしれません。

後半部分をご紹介します。

 

涙を流すときには

涙を流しながら

恥をさらしながら

口惜しいときには

「こんちくしょう!!」と

ひとり歯ぎしりを咬んでさ

黙って自分の道を歩き続けよう

愚痴や弁解なんて

いくら言ったッて

何の役にも立たないもの――

そしてその時にこそ

目に見えないいのちの根が

太く深く育つ時だから

何をやっても思うようにならない時

上にのびられない時に

根は育つんだから――

 

雨の日には雨の中を

風の日には風の中を――

 

この詩とは、就職活動で苦戦しているときに出会いました。

行き詰まって、どうすればいいのかわからず苛立っていた私にとって、とてもタイムリーで、私のなかでストンと落ちてきました。

 

特に、「何をやっても 思うようにならない時 上にのびられない時に 根は育つんだから――」という部分は、どこか自分自身に向けて語りかけてくれているような気がしました。

イライラした感情が全てなくなったわけではありませんが、穏やかな気持ちになれました。

そして、置かれている状況に否定的で、張りつめた私の感情のなかに、風穴を空けてくれたような気がしたのです。

 

「上にのびられない時」というのは、自分にとって、まさにいまなのかもしれない。

いま「根」が育っているところなのかもしれない。

そう考えると、肩の力が抜けて「そんなときもある」「これはこれで大切なとき」と考えられるようになりました。

 

ある産業カウンセラーさんの言葉

 相田みつをさんの詩と出会う以前、ハローワークの産業カウンセラーの方にとても印象的なことを言われました。

 

ハローワークには、求人を探したり応募したりする他に、産業カウンセラーの方に仕事全般のことを相談していました。

当時「どうすればいいのかわかりません」「どんな仕事が向いているのかわかりません」と、漠然としたことばかり言っていた私に、カウンセラーさんはこのような言葉をかけてくれたのです。

 

いま、花壇にいろんな種を植えているところ。

どんなにいっぱい水をやってもいけない。

どの種から芽が出てくるのか。

いま、あなたは花壇のそばでゆっくり眺めているところなのですよ。

 

その言葉を聞いたとき、深く納得し、同時に「これでいいのか」と感じました。

いま、私は「可能性の種」からが出るのを待っている段階なのか。

焦って、いくらたくさんの水をやったところで、芽は出てこない。

いまはただ、芽が出るのを待とう。

そう思えたのです。

 

相田みつをさんの詩と出会ったのは、カウンセラーさんからこの言葉をもらったあとのことでした。

相田みつをさんの言葉が、私のなかにストンと落ちたのは、きっとカウンセラーさんの言葉があったからかもしれません。

それぞれの「点」が繋がって、ひとつの「線」になった瞬間でした。

 

思うようにならないときは

f:id:nao_mizutama:20171207104324j:plain

もし、あなたがいま取り組んでいることに対して、うまくいかなかったり、思っているようにならなかったりすることがあるかもしれません。

もしかすると、それは、大きなことかもしれません。

ただ目の前の状況だけを見ると、ついつい悲観的になったり、絶望的になったりすることもあるでしょう。

 

けれど、そんなときはただ苛立つだけでは何も変わりません

苛立ってしまうことは誰にでもあることです。

そこから何を得て、何を次に繋げるか。

その方が生産的で、建設的のような気がします。

 

うまくいかないときは、何をやってもうまくいかないもの。

たくさんの水をやって無理やり芽を出そうとしたり、茎を伸ばそうとしたりすれば「根腐れ」を起こしてしまいます。

 

うまくいかなければ、うまくいかないなりにできることが、きっとあるはずです。

上に、上にと伸ばすことだけが「成長」とは限りません。

うまくいかないときは、自身の「肥やし」になっている、と考えてみると、目の前の受け入れたくない現実も、すんなり受け入れられるかもしれません。

 強い根があってこそ、花を咲かせることができるのです。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

はてブ、読者登録していただけると喜びます。

Twitterもやっています。お気軽にどうぞ!

twitter.com