双極性naoの「てにをは」

双極性障害のnaoが伝える、ことばの力と闘病の記録。

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障害者差別解消法を知っていますか?~障害者週間に思うこと~

みずたまなおです。

こんにちは。

 

今回は、障害者に対するイメージについてのお話です。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

【目 次】

 

「障害者」という言葉

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あなたは「障害者」と聞いて、どのようなことを想像しますか?

街中で見かけることはあってもあまり身近に感じられない、という方も多いかもしれません。

 

「しょうがいしゃ」という言葉は、「障害者」と表記されることが一般的ではありますが、医療福祉やNPO、民間施設によっては「障がい者」や「障者」と「害」という字を使用していないところもあります。

これは、「障害者」が害を与える者という言葉が持つ意味を取り払おうとしているからです。

 

人によってはこの言葉を使うことに抵抗がある、という方もいると思います。

ただ、個人的には「障害者」という言葉が害を与える者という認識は全くありませんが、この記事内では便宜上、「障害者」という表記をします。

どうぞご了承くださいませ。

 

障害者という括り

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障害者は、手や足、目や耳などが不自由な身体障害と、統合失調症やパニック障害、うつ病、双極性障害といった精神障害アスペルガー症候群や発達障害などの知的障害の3つに大別されます。

 

「障害者」という言葉へのイメージ

冒頭でもお尋ねしましたが、「障害者」と聞いて、あなたはどのようなことをイメージしますか?

もしかしたら、手や足が不自由な身体障害の方を想像するかもしれません。

一方で、精神障害知的障害がすぐに思い浮かぶ、という方はあまり多くないのではないでしょうか。

ちなみに、私が真っ先にイメージするのは目の不自由な方や足が不自由な方です。

 

「精神障害」という言葉そのものが誤解を生みやすく、積極的に使われなくなっているということも関係しているのかもしれませんが、残念ながら「障害者」から連想しづらくなっているように感じます。

 

「精神障害」という言葉は、あまりよいものではなく、むしろマイナスかもしれません。

「精神科」と聞くと、どうしても薄暗い閉鎖病棟のイメージがあって、精神障害者に対する差別用語もまだまだ根強く残っています。

 

うつ病などの精神疾患の患者数が増えていくなかで、暗いイメージの「精神障害」という言葉よりも「心の病」という言葉が使われるようになりました。

国民意識調査(2007年)によると、「心の病」は自分が呼ばれるときに一番抵抗感が少ない言葉(90.7%)とされています。(精神障害 - Wikipedia)

 

また、精神科というと、どうしても閉鎖的で入りづらいというイメージを持ってしまいます。

そのため、明るく入りやすい印象を与える心療内科が増えているのです。

 

精神科と心療内科は混同されがちですが、厳密には違うようです。

簡単に言えば、精神科が「心の病」そのものを治療するのに対し、心療内科はさまざまなストレスが原因で身体に症状が現れる場合、その症状や病気の治療を行います。(医療法人社団 拓美会 玉越病院 精神科 心療内科)

 

身体障害と精神障害

身体障害と精神障害の決定的な違いは、ひと目でわかるかどうかです。

もちろん、身体障害でも耳の不自由な方(ろう者)はひと目ではわかりませんが、その他の身体障害は目には見えません。

 

一方で精神障害は目には見えず、日ごろ生活をしていても全くと言っていいほど外見ではわかりません。

これは、精神障害に対する誤解偏見がいまだ根強く残っているため、当事者があまりカムアウトしていない、ということも大いに関係しているものと考えられます。

そのため、当事者が「私は精神疾患を患っています」と言わなければわからないことが多いのです。

 

自助会などに参加すれば同病の方との交流ができますが、それ以外の場においては直接的な交流はほとんどありません。

私も、同病の方と今まで直接会ったという経験は一度もありません。

そのため、同病の方と繋がりを持とうと考えると、必然的に匿名で利用できるSNSというところに行き着くのかもしれません。

 

<関連記事> 

www.nao-mizutama.com 

 

障害者差別解消法と障害者週間

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障害者差別解消法という法律は、2013年成立、2016年4月1日に施行されました。

正式には、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律です。(障害者施策|政策統括官(共生社会政策担当) - 内閣府)

また、障害者週間は、2004年の障害者基本法の改正に伴い、12月3日の国際障害者デーを起点とする1週間(~12月9日)を障害者週間とすることがこの法律に明記されました。(

障害者週間 - Wikipedia)

 

障害者差別解消法とは

内閣府によると、この法律は次のようになっています。(障害者差別解消法リーフレット - 内閣府)

障害者差別解消法は、全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的とする。

この法律は2016年に施行されていますが、残念ながら広く知られているとは言えません。

 

2017年11月に開かれた参議院代表質疑で、これに関する質問がありました。

内閣府の調査によると、施行後1年が経った2017年4月の時点で、「全く知らない」と答えた割合は60%を超えており、反対に「よく知っている」との回答は10%に止まっています。

 

先に挙げたリーフレットには、「不当な差別的扱いの禁止」「合理的配慮」という言葉が前面に押し出されています。

この「合理的配慮」は、職場や公的機関などにおいて、障害のある人から何らかの対応を求められたときに、負担が重すぎない範囲で対応するよう努めることです。

例えば、聴覚障害のある方に対し筆談をする、電車の乗り降りの際に車いすを押す、といったことが考えられます。

 

障害者週間

2004年以降、毎年12月3日から9日までの1週間を障害者週間とされています。

内閣府によると、国民の間に広く基本原則に関する関心と理解を深めるとともに、障害者が社会・経済・文化・その他のあらゆる分野の活動への参加を推進することを目的としています。(障害者週間の趣旨 - 内閣府)

 

「障害者」に思うこと

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 私は双極性障害を患っていて、「精神障害」という括りで考えられるのかもしれませんが、あまり「私は精神障害者だ」という実感はありません。

見た目からは全くわからないと思うし、仮に街中ですれ違っても、誰も何も感じないのだと思います。

 

それがよいと感じることがほとんどですが、ときに「そうでない方がよい」と感じることもあります。

それは、家族や職場などに症状を伝えるとき、また私自身がやり場のない不安を感じたときです。

「目に見える状態ならわかりやすいのに」「いつになったらよくなるのかな」という感情を抱きます。

目に見えない分、自分が今どのような状態なのかが全くわからず、雲を掴んでいるような不安があるのです。

 

先ほどもお話しましたが、「障害者」という言葉を聞いて、私は目の不自由な方や足が不自由な方が思い浮かびました。

それは、私が双極性障害と診断を受ける前から持つ「障害者」のイメージであり、幼いころからの体験や環境によって形成されたものだと感じます。

そこには「精神障害」という概念は全くありませんでした。

 

身体障害には私たちが考えている以上のつらさや苦しみ、もどかしさや苛立ちがあると思います。

しかし、当事者ではない私にとって察することしかできません。

そして、身体障害は目に見える障害のため、私たちがイメージしやすいのかもしれません。

 

一方で精神障害は、目に見えるものではありません。

そのため、障害者のイメージからは外れてしまっているのかもしれません。

精神障害には、身体障害とはまた違うつらさや苦しみ、もどかしさや苛立ちがあるような気がします。

 

私には、精神障害者という自覚は全くありません。

しかし、疾患名で括られると双極性障害はそれにあたります。

身体的な症状がないため「あなたは精神障害者ですよ」と言われても、全然ピンと来ません。

目に見えないことは、よくも悪くもあるのです。

 

恥ずかしながら、私は障害者差別解消法という法律があることを初めて知りました。

とてもよい法律だと感じる一方で、このような法律をつくらなければならないことを考えると、少し残念な気持ちもあります。

そして、諸外国と比べると、福祉においてはまだまだ後進国だということをこの法律が証明しているように感じます。

 

内閣府が作成しているリーフレットは何ページもあるものの、身体障害に関することが主で、精神障害に関することはわずかしかありません。(障害者差別解消法リーフレット - 内閣府)

わかりやすく敢えてそうしているのかもしれませんが、うつ病などの精神疾患の患者数が増加していることを考えると、もう少しページを割いてもよかったような気もします。

 

身体障害と精神障害のどちらがどう、ということはありません。

いずれにしても、誤解や偏見、差別がなくなることを切に願います。

障害者週間をきっかけに、あなたも障害者について、少し考えてみませんか?

 

 

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