双極性naoの「てにをは」

双極性障害のnaoが伝える、ことばの力と闘病の記録。

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麻薬及び向精神薬取締法のコンサータ錠と双極性障害

薬の組み合わせ

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双極性障害と診断されて半年、うつ病と診断されてからは5年という月日が経つ。

それでも、私の飲み薬はたびたび変更になる。

ただ単に薬が合っていないからなのか、または日常の生活のなかで緩やかに症状が変化しているからなのか、それともどちらにも該当するのかしないのか、まだよくわからない。

 

 

この5年間ずっと体調が悪いという訳ではなく、症状が安定していた時期もあった。

低下した基礎体力を取り戻すため、朝夕それぞれ1時間のウォーキングをしていた、ということも関係しているのかもしれないが、いずれにしてもその根底にあるものは、やはり薬だ。

気分が不安定で何をするにも億劫なようでは、ウォーキングはおろか外出することでさえ怪しい。

 

 

雨の日も風の日もウォーキングを続けた。

1日1回20分程度からスタートし、最終的には1日2回各1時間というところまで延びた。

日によっては朝だけ、夕方だけということもあったが、朝は8時から夕方は5時からと時間を決めて歩いていた。

スタート当初から数えると約7ヶ月という長期間にも及ぶ。

そこまで継続できたことは日々達成感を味わえていたから、またそれが「義務」にならなかったからだ。

義務感に駆られているようでは、きっと7ヶ月間も続けられなかっただろう。

そしてそれは大きな自信になった。

 

 

その後約1年、週4日のアルバイトをしつつ就職活動をし、ある会社から正規雇用として採用された。

少なくとも、そのときまでは安定していた。

安定しているうちは月に一度の通院で済んでいたし、薬の変更も特になく、病院には「ただ薬をもらいにいくだけ」というものだった。

それが不安定になりはじめると、3週間に一度、2週間に一度と通院頻度が高くなり、その度に薬の調整がなされる。

 

 

向精神薬にはさまざまな種類があり、多くは複数の薬を組み合わせて使用され、用量や飲み合わせは実に千差万別だ。

残念ながら、特効薬というものはない。

種類や量を適宜調節しながら症状を改善・安定させ、最終的には継続して症状が軽減された状態である寛解を目指す。

 

 

私はこれまでに多くの種類の薬を試してきた。

それらは全て、不安を取り除く抗不安薬気分を上げる抗うつ薬 、上がりすぎた気分を抑制する気分安定薬といった、双極性障害患者に広く処方されているものだ。

それらを通院の度に細かく調整しては試し、調整してはまた試し、という作業を続けている。

 

 

しかし、さまざまな薬を試していても、なかなかピタッと症状に合うものが見つからず、依然として手探りの状態が続いている。

それもそのはず、種類と用量を組み合わせれば数百、数千というパターンがあり、そのなかから私自身にピタッと合う薬を発見することは至難の業、そう考えると合点がいく。

まして流動的な症状に合わせようとすればなおさらだ。

 

コンサータと双極性障害

 

先日、抗うつ薬でも気分安定薬でもない精神刺激薬の「コンサータ」という、これまでとはタイプが大きく異なる薬の処方を受けた。

抗不安薬や抗うつ薬、気分安定薬が脳の神経伝達物質に働きかけるのに対し、精神刺激薬といわれるものは中枢神経に直接働きかける。

木で例えるなら、前者は枝葉にアプローチし、後者は幹の根元にアプローチするのだ。

 

 

本来はADHD(注意欠陥多動性障害)、この言葉が適切かわからないが「発達障害」の人に処方される。

主治医は「奥の手」と言うが、双極性障害患者に精神刺激薬を処方するのはレアケースのようだ。

確かに、「双極性障害 コンサータ」で検索してみてもほとんど有益な情報は得られない。

よくも悪くも、こんなに情報で溢れ返っている今日においても、だ。

 

 

幹の根元に直接的に働きかける、という表現からも察しがつくかもしれないが、精神刺激薬(コンサータ)というものは効き目は非常によく速効性が高い。

枝葉に働きかける今までの薬は、効果が得られるまでに1~2週間かかる。

しかし、コンサータは服薬して間がないにも関わらず劇的に効果を実感できる。

 

 

調べてみるとこの薬は、コンサータ錠適正流通委員会に名簿登録された医師・薬剤師のみが取り扱え、処方受けたもの以外の服用は禁じられている。

また、麻薬及び向精神薬取締法などにも指定され、厳重な管理を要する。

なるほど、よく効く訳だ。

 

 

速効性と高い効果を併せ持つ薬であるがゆえ、当然身体にもそれなりの負担を伴う。

いつも朝食後に服用するのだが、効果が切れるとされる12時間が経つ夕方以降になると決まって副作用らしきものに襲われる。

胃がむかつき立ち上がったり歩いたりするときに浮遊感を覚える。

また、座っているときでも頭を前後左右に動かしたり、身体を前後左右に動かしたりしてみても微弱ながら同じような現象が起こる。

 

 

これだけの副作用があるのだから、服薬を中止するよう次回の診察で主治医に提案してみようか。

ただ、朝から夕方までの時間帯はそういった状態にはならず、日常生活に何ら影響はない。

もしかすると、これまで以上に活動できているのではないか、とも思う。

 

 

極端な例だが、癌患者が抗がん剤を飲むことと同じかもしれない。

高い効果を発揮する一方で、それだけ副作用として身体に影響を及ぼす。

それを承知の上で、癌患者はその副作用を受け入れ、抗がん剤治療を続けるのだ。

 

 

コンサータは間違いなく効果を発揮している。

それをやめるのは非常に惜しい。

夕方以降の副作用を受け入れた上で飲み続けるのか、それともこれだけの副作用があるのは心身ともに負担が大きいのか。

主治医に相談するのはもちろんだが、最終的に判断するのは私自身だ。

これでよしとするのか否か、結論をまだ出せず、葛藤のなかにいる。

 

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