双極性naoの「てにをは」

双極性障害のnaoが伝える、ことばの力と闘病の記録。

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「迷惑」という言葉に迷惑させられた就活中の話

みずたまなおです。

こんにちは。

 

今回は、迷惑についてのお話です。

どうぞ最後までご覧くださいませ。

 

【目 次】

 

  

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迷惑とは?

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あなたが小さい頃、親などから「人様に迷惑をかけてはいけない」と言われたことはありませんか?

私は耳にタコができるほど言われた記憶があります。

 

では大人になった今、具体的にどんな行動が「迷惑」なのでしょうか。

 

  1. 電車などの公共の場で大声で電話をする。
  2. 深夜のアパートで大音量で音楽を流す。
  3. キャッチボール禁止の公園内でキャッチボールをする。
  4. 非喫煙者のいるところで断りなくタバコを吸う。
  5. 休日に職場から無意味な電話が何度もかかってくる。

1~5まで、すべてが迷惑と私は感じてしまいます。

特に4と5は、それと同時に「モラルの問題」とも感じます。

 

「迷惑」という意味を調べてみると、このようにあります。

  • ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。また、そのさま。
  • どうしてよいか迷うこと。どまどうこと。

<参考> 迷惑(メイワク)とは - コトバンク

 

2番目の意味は初めて知りました。

日常的に使っている「迷惑」の意味は、1番目の意味ということになるでしょう。

 

ある会社の一次選考

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学生のときの就職活動中に、私はこの「迷惑」という言葉に苦しめられました。

 

私は地元の企業を中心に何社かの採用面接を受けていました。

そのうちのある一社で、私はこの言葉と遭遇します。

 

その会社は、地元の中堅小売り業。

まず一次選考を受ける前に、本社近くの店舗を見学するスケジュールが組まれていました。

その後場所を移動しました。

本社が近いのに、なぜか別の会場でした。

内容は、筆記試験と一次面接。

日程が複数の中から選択できたため、私が参加した日の参加者は20名程度。

私の印象からすれば「多いな」という感じでした。

 

筆記試験と一次面接が無事終わり、結果は1週間程度で自宅に郵送されるとのことでした。

手応えは全くありませんでした。

一次面接が4名でのグループ面接だったため、自分に自信の持てない私は、周りの就活生の自己アピール力には完全に及ばないと思っていたからです。

 

後日、郵送で一次選考の結果が届きました。

はさみで封を切り、中の用紙を取り出します。

 

そこには「一次選考通過」の文字。

なぜか私の場合、手応えのない企業に限って選考が進んでいき、手応えのある企業からは不採用通知を受けとるという矛盾。

 

そして、次回選考は○月○日○時、場所は本社。

用紙の最後の方に「次は、社長面接です」とあり私は、かなり動揺しました。

でも、行くしかありません。

 

ある会社の最終選考

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当日、私は電車とバスを乗り継いで本社に行きました。

本社は、周りに田んぼしかないようなところでした。

建物の近くに行くと、大きな矢印とともに「採用面接の方はこちらです」と貼り紙がありました。

その紙をいくつも通過し、「失礼します」と扉を開けたら目の前にもう一枚扉があり、その間の空間に、一人の就活生が待機していました。

二人掛けの椅子に、私はその人の隣に座りました。

「こういうときは何か話た方がいいんだっけ?」などと思っているうちに、隣の人が扉の奥へと入っていきました。

 

前の人は10分くらいで戻ってきて、お互い会釈だけしました。

すると、すぐに名前が呼ばれました。

 

社長と1対1面接

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扉を開けると、商談スペースのようなブースが10ほどあり、一番右手前のブースの扉に「最終面接会場」という貼り紙がありました。

いよいよ社長との1対1の面接です。

 

扉を開けると、形式通りに椅子に座るまでの流れを行いました。

志望動機や学生時代に取り組んだことなど、履歴書に書いてある内容を改めて確認されました。

まずまずの出来だと思いました。

社長の反応も悪くはなかったと思います。

 

その後、社長は「ところで、親御さんはどういう教育方針であなたを育てられたと思いますか?」

私は、あまりに突飛な質問に一瞬でパニックになりました。

 

私は言葉に詰まりながら、「えー、その・・・、人様に迷惑をかけないように・・・」と言っていると、私の返答に被せるように、社長が発言してきました。

 

「『迷惑をかけない』って言ったって、あなたが今着ているスーツは?食べているものは?あなたのところに届くまでに、いろんな人の手がかかっているけど、それは迷惑だと思わないわけ?」

社長はボールペンで私をさしながら言うのです。

 

私は余計パニックになりました。

言葉に詰まる上、両足がガタガタ震え、涙が出ました。

私は結局、なにも答えられませんでした。


そうじゃない、そうじゃないんだよ…。

 

そのことに対して悔しい気持ちもあるけれど、密室で詰問されるような圧迫感に恐怖心を抱いたことの方が私の中では大きかったです。(男性恐怖症には耐えられません)

そして何より、私が幼いころから言われていた「人様に迷惑をかけてはいけない」ということを否定された、つまり私のこれまでの人生や、私にそう言い聞かせてくれていた親、親戚、近所の人たちを全否定された気がしたのです。

 

「迷惑とはお前(社長)のことだろうが!!」と言ってやろうと本気で思いましたが、寸前で抑えました。

 

その後、すぐに面接は終わりました。

電車とバスを乗り継いで来た1時間の道のりを引き返すのは、何時間にも感じられました。 

 

数日後、郵送で届いたのは不採用通知でした。

見たくもないものでしたが、「私は間違っていない!」と思いながら。

 

現在でも、その当時のことをときどき思い出します。

「あの質問を何と答えればよかったのだろう」

「社長はどんな答えを求めていたのだろう」と。

 

あのとき着ていたスーツや、あのころ食べていたもの、それらに携わっていた人たちに対して、私は迷惑をかけていたとは思っていません。

私たちが消費することで、その人たちが雇用され、経済が循環するのですから。

それを迷惑だと言うのならば、私たちは何をすることもできません。

 

あなたは、どう思いますか?

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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