双極性naoの「てにをは」

双極性障害のnaoが伝える、ことばの力と闘病の記録。

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無職者の犯罪〜私が無職になって気づいたこと~

みずたまなおです。

こんにちは。

 

今回は、犯罪についてのお話です。

どうぞ最後までご覧くださいませ。

 

【目 次】

 

 

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諸外国と日本の犯罪

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諸外国に比べ、日本は比較的治安がよいと言われています。

普段何気なく生活していると、なかなか実感することがないかもしれません。

 

以前どこかで聞いた話では、人口10万人あたりのブラジルの殺人事件発生件数は日本の25倍、犯罪件数としては日本の400倍にも上るようです。

また海外では、何の罪もない人々を無差別的に襲撃するテロが頻発しています。

 

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、観光で日本を訪れる外国人は右肩上がりです。

それは経済的には良いことなのかもしれませんが、「治安」という面においてまだまだ万全とは言えず、必ずしも良い面ばかりではないのかもしれません。

 

そして、テロ事件は必ずしも「外国人が行うもの」でもありません。

それは、地下鉄サリン事件のように日本人によって行われることもあるのです。

テロという痛ましい事件を報道で知るとき、私たちは少なからず「どこか遠くで発生した事件」つまり「自分とは関係のない事件」という目で見ているのかもしれません。

ソフトターゲットを標的とした訓練なども行われ、その度に報道を見聞きしますが、実際に身近で起こっていないため、私にはどこかリアリティに欠けているように感じるのです。

どうすればいいか、それは私にもわかりません。

それは私の周りでも発生していないため、実感が湧かず「自分とは関係のない訓練」として見ているからに他なりません。

 

そう考えると、諸外国と比べて日本は治安がよいのだと、はっきりと実感することができるのです。

 

無職者による犯罪

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国内の年間事件件数は、2002(平成14)年に戦後最多を記録して以降、2016(平成28)年まで13年連続で減少を続けています。法務省 平成28年版 犯罪白書 pdf

しかしながら、さまざまな事件が全国各地で発生し、報道されています。

そして容疑者(被疑者)が逮捕されたとき、多くの場合このように伝えられます。

○○市に住む △△ □□□□容疑者 ○○歳(△△は職業)

 

この職業部分が「無職」という人が多いという印象をいつも持っています。

先の『犯罪白書』でも無職者(年金等生活者、失業者、ホームレスを含む)による犯罪率の高さを指摘しています。

一言で「犯罪」と言っても、万引きや窃盗、殺人などさまざまです。

そして「無職」と言っても、先に挙げた例の他に「事件発覚後に勤務先から解雇された」という場合もあります。

ひと括りに「無職による犯罪」と扱われることが多いですが、紐解いていくと中身は実に多様です。

 

どうしても手にいれたい

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私は、過去に無職だった期間があります。

うつ病で会社を休職し、休職期間満了により退職しました。

退職してもなお、体調が安定することはあまりなく、自宅で過ごす日が続いていました。

家から出るのは食料品の買い出しと病院、あと何か必要に迫られたときだけでした。

 

当時だけのことではないのですが、うつ状態のときにはあらゆることに敏感に反応して、どんなことも思考がマイナスに働いてしまいます。

隣の部屋の住人の生活音、家の外で遊ぶ子供たちの声、外に出れば周りの目など。

普段なら気にも留めないようなことが過剰に気になってしまい、苛立ち、最終的には「情けない」とか「自分には価値がない」などと自分を否定するようになるのです。

 

家からあまり出ず、人との関わりもほとんどない中、テレビを観るなど何かをする元気もなく布団やソファに横になって過ごす日々でした。

眠れたらよかったのですが、そういうときに限って寝られませんでした。

そして、無意識にぐるぐるとマイナスなことばかり考えてしまうのです。

 

生きていくには、食べていかなければなりません。

また、住む場所も必要です。

当時、一人暮らしでアパートに住んでいた私にとって、例え他のものはどんなに切り詰められても、その二つを削る訳にはいきませんでした。

そのため、無職である私の預金額はみるみるうちに減っていきました。

そして、通帳を見ては肩を落とすばかりでした。

 

私が仕事を失って、「何もしていない」という罪悪感を常に抱くようになり、ふさぎ込むようになりました。

そして、お金が減っていくことで、どんどん卑屈になっていきました。

お金のことばかり考えていた時期もありました。

鏡に写る自分を虚ろな目で見つめて「どうにかしてでもお金を手にいれたい」と呟くこともありました。

きっと端から見れば完全に危ない人だったでしょう。

 

犯罪の背景にあるもの

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引き続き生活が苦しい中ではありましたが、症状が少し改善されてきました。

相変わらず、隣の部屋の住人の生活音、家の外で遊ぶ子供たちの声はありはしたものの、あまり気にならなくなりました。

テレビを観る余裕もわずかに出てきました。

 

テレビではちょうどニュースを放送していました。

詳しくは覚えていませんが、窃盗事件を起こした男性が警察車両に乗る場面でした。

私はそのとき、どこか複雑な気持ちになりました。

そして、「この人はどうして窃盗をしたのかな」「背景には何があったのかな」「働きたくても働けないのかな」と思うようになりました。

 

もちろん、窃盗も含め犯罪はやってはいけません。

犯した罪は当然償うべきです。

ただ、その人の動機やその背景を考えたとき、全部が全部その人が悪いとは言えないのではないのかなと思うのです。

その背景には複雑な家庭環境だったり、金銭的に困窮していたりするかもしれません。

短絡的な動機ではなく、自分が生きるために必要に迫られたがゆえの犯行だったのかもしれません

それを考えると、お金に飢えていたころの私を思いだし、決して自分とは関係のない事件、つまり他人事とは到底思えなかったのです。

もしかしたら、「私も同じようなことをしていたのかもしれない」とも思え、心底恐ろしい気持ちになりました。

 

あれから何年も経ちますが、ニュースで無職者による犯罪が報じられるたびに、私は想像します。

報道されていない、その背景を。

私とは直接的に関係がなくても、当時の自身のことを思い返すと想像せずにはいられないのです。

おそらくそれは、私が会社員生活をしていたら気づくことができなかったことなのかもしれません。

 

繰り返しになりますが、犯罪は決して許されることではありません。

罪は償わなければならないし、更正しなければなりません。

ただ、その事件の背景を見ようともせず、表向きだけで「容疑者が全て悪い」と決めつけることはできないのではないのかな、と思います。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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