双極性naoの「てにをは」

双極性障害のnaoが伝える、ことばの力と闘病の記録。

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お忘れものはありませんか?弓道から学んだ「ある一節」

みずたまなおです。

こんにちは。

 

今回は、私が中学時代に出会ったある言葉についてのお話です。

どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

【目 次】

 

 

渚のはいから人魚

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14歳の秋に

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中学2年生のときの私の担任の先生は社会科を教えていて、柔道部の顧問でした。

下校前のショートホームルームで先生は、毎日ひとつの言葉を生徒たちに紹介していました。

その意味や由来なども一緒に。

 

一日にたったひとつの言葉でも、毎日ともなれば大変な数になります。

 

当時の私は「あー早く終わらないかなー」とか「帰りたい帰りたい帰りたい」と思いながら、机の下で両脚をぷらぷらさせているのが常でした。

 

いつもなら右から左に聞き流すのですが、というか、そもそも聞いていなかったのですが、なぜか社会人になった今でも、私の中で生きている言葉がたったひとつあるのです。

 

弓道の基本型で再会

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私が今でも大切にしている言葉、それは「残心(ざんしん)」です。

ココロノコリではありません。

もちろん、初耳でした。

 

中学時代は私の超暗黒期。

「自分の存在をいかに消せるか」ということに全身全霊をかけていたため、中学生活の記憶はほとんどない(ことにしている)のですが、先生が「残心」という言葉を紹介したときの話は覚えています。

 

真っ白な四つ切り画用紙に大きく書かれた「残心」の文字。

今になって思うと、お世辞にもきれいとはいえない文字でしたが、丁寧に書かれた二文字でした。

 

その後、中学校を卒業して高校へ進学、私は弓道部に入部しました。

 

「弓道は型が命」といわれるほど、基礎を重視します。

簡単そうに見えても、実は繊細で緻密で奥が深い競技です。

 

入部して3ヶ月間、1年生はただただ基礎練習。

そして、上級生に毎回ダメだしされるのです。

「はい、もう一回!射法八節!」と。

 

来る日も来る日も、それを部活が終わる時間まで繰り返していました。

 

「射法八節(しゃほう・はっせつ)」とは、弓道の一連の型の全体を表したもので、「一本の矢を放つのに8つの大事なポイントがありますよ」という意味です。

 

物理的に考えると、もう矢を放ってしまえば(もう手元から離れてしまっているのだから)、射手にはどうしようもない話です。

しかし、8つのポイントのうち、1つが矢が手から離れてからの基本型です。

 

それが「残心」なのです。

 

私は中学2年のとき以来、この言葉と出会ったのです。

 

弓道における残心は、弓を引いて矢を放ったあとの姿勢(大の字)のことを言います。

「1本の矢を放って、はい終わり」ではなく、「矢を放った後でも、体の中に気迫(気合)が残っており、覇気があるか」が重要視されているのです。

 

私なりに噛み砕いてとても簡単な表現にするならば、「最後まで気を抜くな!」というところでしょうか。

 

調べてみると、この「残心」という言葉は弓道だけでなく、剣道や空手などの武道でも使われているようです。

 

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お忘れものがございます

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私はこの「残心」という言葉を今でも大切にしています。

 

先ほどもお伝えしたように「最後まで気を抜くな!」という、そのままの意味でも私を支えてくれています。

社会人になった今、同じ意味でも、もう少し日常に溶け込んだものとして考えられるようになりました。

 

例を挙げればたくさんあります。

使った椅子はきちんとしまう。

脱いだ靴は揃えて置く。

ものは出したまま放置しない。

 

基本と思われることかもしれませんが、とても大事なことではないでしょうか。

 

外出先などで、椅子を出しっぱなしで立ち去る人を見ます。

 

人それぞれ考えがあるのですから、私はそれがいけないことだとは言いません。

私の考えを押し付けるつもりもありません。

ただ、「ちょっと残念だな」と思うだけです。

 

あなたは、使った椅子はきちんとしまっていますか?

あなたが脱いだ靴は、揃えて置いていますか?

 

その場を立ち去るとき、ちょっと後ろを振り返ってみてください。

お忘れものはありませんか?

 

そこには、あなたの心が残されています。

 

 

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